Chromeブラウザ Enterprise版と個人版の見分け方

Chromeを一括管理するポリシーの適用は「Chrome Enterprise」が前提であると、以前ご紹介しました。個人版のChromeでもポリシーが適用されていることを確認しましたが、想定外の動きをするかもしれないので、お勧めはできません。Enterprise版と個人版の見分け方についてご紹介します。

目次

Chrome Enterprise版の見分け方

個人版Chromeは https://www.google.com/intl/ja_jp/chrome/  から取得し、インストールします。個人版は、管理者権限不要で実行できます。

反面、Chrome Enterprise版は管理者権限がないとインストールすることができません。
【参考】Enterprise : https://cloud.google.com/chrome-enterprise/browser/download/

この違いは、インストールフォルダの違いによるものです。

インストールフォルダの違い

個人版 - %USER DATA%\Google\Chrome\Application\
Enterprise - Program Files\Google\Chrome\Application\

見た目は同じでもインストールフォルダが、異なります。Enterprise版は C:\Program Files に書き込みをするため管理者権限が必要となります。

見分け方は?

Chromeのショートカットのリンク先を確認することで利用しているChromeが個人/Enterpriseを確認することができます。
【操作】ショートカットを右クリック→プロパティをクリックする。
【確認】リンク先を確認する。 C:\Program Files ..ならEnterprise版

「個人版」ChromeブラウザをEnterpriseに変更するには?

全社統一でGPOによるChromeポリシーを適用するためには、Chrome Enterprise にする必要がありますが、ユーザーによってはすでに個人版Chromeをインストール済みの場合があります。

この場合、個人版をアンインストールしてからEnterprise版を再度インストールする必要はありません。
Enterpriseのインストーラーを実行するだけで、個人版の設定(お気に入りなど)を引き継いだ状態で、Enterpriseに置き換わります。
ただし、Enterpriseへの移行には管理者権限は必要ですのでご注意ください。クライアント数がある程度の規模になる場合は、SCCMやSkyseaでクライアントに配布するなどの検討が必要だと思います。

参考資料

こちらの情報を参考にしています。
Chrome Browser Deployment GuideのP10 Installation Process
Chrome Browser Deployment Guide

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